日本がいくつか無人機を開発中なのは
すで紹介されていますが その中で高高度を
長い時間に渡って 飛び続ける高高度滞空型UAVが
かなり具体的になってきたので まとめておきます
大和タケル
日本の次世代滞空型UAV
この機体は偵察任務だけでなく高高度において
長時間の監視任務について 打ち込まれてくる
敵弾道弾の探知 更に搭載された人工知能で
味方迎撃機の誘導等を行うというコンセプトで
開発されるようです
滞空し続けながら 対空任務をおこなうという
まさにSHADOのS.I.D衛星のリアル版といった
感じでとても興味深いメカでしょう

防衛省 航空システム研究室などでは
既存機体を改造した無人機のプロトタイプを
飛ばしており 上空で別の機体の回避をしたり
自動離着陸したりするテストはすでに成功しています
ただ他の記事などでも高高度や長時間滞空という
言葉が並ぶだけで具体的な数値は不明です
そこで この高高度用機体の若干の類推をしてみました
翼形について

まず想像図から 長いテーパー翼の高アスペクト比の
機体であることがわかります
テーパー翼は後退角のない先細の直線的翼です
アスペクト比とは翼の縦と横の長さの比で
この数値が大きいほど 細長い翼となります
例えば 同じ偵察機でも高速のSR-71はアスペクト比1.7
いっぽうU-2はアスペクト比11.3となっています
グライダーでは20を超える機体もあります
この新型機もアスペクト比15前後 また揚抗比も
非常に高いモデルになるのではないでしょうか
対応高度

これも細かい点は軍機にも関することでしょうけど
旅客機が通常 飛ぶのが1万m程度ですが 偵察機の
U-2の最高高度は27000mにもなります
UAVのグローバルホークは2万m弱程度といわれています
おそらく この機体も同程度の高度は飛行可能と思われます
滞空性能
これは最も謎の部分が多いです
航続距離のスペックは公表されていることが多いですが
それによるとU-2の航続距離は7400kmですが
グローバルホークは23000km近くも飛行できます
日本の新型機は 特定のエリアを周回してセントリーする
ような任務にも就くと思われます
この場合 ひとつのヒントとなるのがJaxaの計画している
高高度機です これは翼上に太陽電池パネルなどを積んで
更に長時間使用に耐える仕様ですが この機体では17000m
程度の高度を72時間/3日間の航続時間を想定しています
こうした機体がどんどん登場してくるのがとても楽しみです