*** Miletary & Mecanix ***
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☆日本海上空で墜落したロシア機 Su-34はこんな飛行機
「1機のスホイ34が極東でレーダーから消えた。
そばを飛行していた2機目が、緊急脱出後に開いた
パラシュートの傘を2つ目撃している」
一方、ロシア国防省は、極東上空で2機のスホイ34が
事故に遭ったと発表。この2機が空中で互いに接触した
ロシア軍のスホイ34(Su34)戦闘機2機が
日本海(SeaofJapan)上空で訓練飛行中に
衝突・墜落し、操縦士1人が死亡、1人が救出された。
afpなどより抜粋
この事故の後の救助作業により パイロット4名の内
二名死亡 一名救助 残り一名が行方不明となっています
Su-34って こんな飛行機
このSu-34/NATOコード フルバックFullbackは
ロシア空軍でも中心的戦力になっている機体で
シリアでのイスラム勢力への空爆などで多用されています
もともとはSu-27をベースとして爆撃能力強化などを
主眼に開発された発展型です
その目的のためにサイズも大型化しました
また複座機は珍しくないんですが 面白いのは
フルバックはコクピットが よくあるタンデム型で
なく 並列複座に改められた点です
似たようなケースは米F-102Aが複座化された時に
並列複座化されたようなことがあります
複座型になったF-102A かなりモッコリ感がでてしまった
並列型の戦闘機や攻撃機などは かつて米海軍などで
スカイナイトやイントルーダ等の名機もありましたが
現在では流行らないスタイルとなってきています
また大型化に伴い機内の燃料容量が9tから
12tに大幅に増加しており F-2相当の8tの
搭載量で戦闘行動半径は1000km程度といわれています
一方でSu-27と比較して加重制限は9Gから7Gへ
実用上昇限度も18000mから15000m程度へ
それぞれ 減少しています
本機は側面にStrakeが伸び そこにカナード翼が
ついた構成となっており人目も引きます
F/A-18など多くの機体にストレーキが付いているのは
大迎角時にストレーキに沿って渦/ボルテックスが
発生して揚力が生まれ 同時に失速も防げるためです
またステルス効果もそれなりに期待されます
また諸元からスパン14.7m 翼面積62㎡なので
アスペクト比は A=(14.7の二乗)/(62㎡)で
約3.48ぐらいになります
これはMig25のA3.5に近い数値ですね
ついでに推力重量比も出しておきます
フルバックは空虚wが 22500Kg で推力が
ドライで74.5KN af時で127KNですから
T/W= (74.5×2)/(22500)g =約0.67
T(af)/W= (127×2)/(22500)g =1.15
(g=9.8m/s*s)だいたいこんな感じでしょう
ミッション時には装備などが加わるので
実際にはこの数値より かなり悪くなります
武装等
フルバックは攻撃機として再設計されただけあって
豊富な兵装をしていますが ひとつあげると
Kh38があります
これは2014より運用されているロシアの新しい
ミサイルで対空 対船 対地と様々なターゲットに
対応できるモジュール式のシステムです
管制航法で飛び 最終的にアクティブシーカーで
突っ込みます
また弾弾重量は最大の型で250kg
また射程などは低空発射で約20Km
高高度発射で約40Km の射程となっています
かなり尾ひれのついた噂
Su-34のコクピット そんなに広々とは見えないですねぇ
フルバックは相当に大型の機体ということもあって
いわく"クルーに配慮されたキッチン装備や
立って伸び伸びとできる内部空間"などといった
いい加減な噂 フェイクが流布されていますが
実際は 簡易トイレの持ち込みが許されているだけ
のようで若干の余裕にだいぶ尾ひれがついています
まぁ どっかの #乗り物のニュース はいい加減ですからw
バウンダーの事例もありますし むしろロシアの
プロパーに踊らされるだけなのであまり笑えません
少なくないロシア機の墜落
中国もですが その師匠格のロシア機も墜落自体は
決して少なくありません
2018にもMigが墜落したばかりです
これはその時の画像です