*** Miletary & Mecanix ***
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☆ロシア 新型ミサイル爆発事故特務原潜事故にも関連か!?
ロシアで6月に続き 大規模な爆発がおこりました
核関連の研究という説が強まってきています
そのへんも含めて みていくことにしましょう
まず 初めに爆発事故そのものの報道を
挙げておきます
ニョノクサで大爆発
ロシア北部のアルハンゲリスク州ニョノクサ
/Nyonoksaの海軍実験場で8日に爆発が起き、
周辺で一時放射線量が上昇した事故で、
ロシア国営原子力企業ロスアトムは10日
「同位元素を使用した燃料エンジン装置の
実験中に発生した事故で同社職員5人が
死亡した」と明らかにした。
ロスアトムの関与が判明したことで、
原子力関連の事故である可能性が出てきた。
米専門家は、ロシアが開発中の原子力巡航
ミサイルの実験中だったという見方を示している。
共同より一部抜粋
原子力ミサイル実験で深刻事故
「海上施設で爆発」か
ロシア北部アルハンゲリスク州で起きた
軍のミサイル実験に伴う爆発事故で、
国営原子力企業ロスアトムの従業員5人が
死亡したことが10日、明らかになった。
国防省は当初「液体燃料エンジン」実験中の
爆発で2人が死亡したと発表。
しかし、近隣地域での一時的な放射線量の
上昇に加え、原子力企業の関わりが判明し、
ロシアが開発を進める原子力推進式ミサイル
の実験中に深刻な事故が起きた可能性が
指摘されている。
ロスアトムはその後「推進装置にある
放射性同位元素を動力源とするミサイル
実験は海上の施設から行われた。
実験完了後に燃料に引火し、爆発が起きた。
何人かの従業員が海に放り出された」
と明かした。ニョノクサには海軍実験場が
あり、実験は沖合の白海で行われたと
みられる/時事より一部抜粋
この二つの記事で注目すべき点は
"ロシア国防省は「液体燃料エンジンの
試験をした際に爆発が発生した大気中の
有害物質の排出はなく、放射線レベルも
「正常」と説明した"という事故直後の
発表が否定されていることです
次の記事でも 化学燃料でなかったという
ことが書かれています
液体指揮燃料なら放射線は出ない
専門家は、液体ロケット推進薬の爆発は
放射線を放出しないと述べた。
彼らは、爆発の疑いがあり、放射能放出は
ニョノクサ村の外の施設での原子力巡航ミサイル
の試験中の事故に起因したと述べた。
「爆発しても液体燃料ミサイルエンジンは
放射線を発しません。ロシア人は巡航ミサイルの
核推進に取り組んでいます」/ロイターより一部抜粋
まったく同意で通常の液体式燃料が爆発しても
放射線は出ないはずです
(だいたいケロシン 液体酸素 液体水素等)
では核推力兵器とは何なのか?
この出所のひとつがプーチンが言及した
新型の核関連兵器類のことがあります
9M730 Burevestnik/Буревестник
「フルマカモメ」、NATOコードネーム:
SSC-X-9 スカイフォール
また大型UUVのポセイドン/Посейдон、
NATOではKanyon といわれています
これらの兵器にはunlimited range/射程限界無し
なんて書かれてますけど どうなんでしょうか?
まだ実現には かなり遠いのではないかと思います
まず ブレベストニクですけど諸元不明です
そうだとされる画像に映っている人間との
比較でも さほど巨大でもないサイズのようです
(トマホークよりは大きいですが 初期の
巡行ミサイルSM-62 スナーク等より小型に見える)
2018にテストが一応 成功したという発表もあり

更に3D図も出てますが どうも胴体下部に飛び
出している小さいのが原子力エンジンのようです
ユニット式で普段は別個にされてるんでしょうか?
その他は機体形状 翼形式共にさほど特別な
ところはなさそうです
ところで 核動力/原子力推進というのは
主に宇宙船用のエンジンとして50,60年代の
ほうが盛んに研究されていました
米国のNERVA計画などでは 水素を循環させて
冷却させると同時に 原子炉で加熱して
強力なスラストを発生させるシステムでした
NASAの原子力ロケットの一案
この他にも プラズマ炉心型から 小型の
核ペレット(マイクロ原爆)をレーザーで
船尾で爆発させ その反動で進もうという
オリオン計画や電気推進とのハイブリットなど
様々なタイプが計画されていました
これらは70年代の包括的核軍縮の流れで
ほとんどが下火となっていきました
その後の ソ連崩壊で宇宙開発競争が
終焉したこともあります
ただ決して全てが捨てられたわけではなく
ロシアでもTEMという組織が 原子力推進の
ロケットを開発中です
ロシア提案の火星向け原子力推進ロケット案
それで原子力推進のメリットというのは
化学燃料は固体式,液体式に関わらず短時間の
燃焼で終わってしまうのに対して 核燃料が
ある限りずーーと燃えつづけるZE☆!
つまり推力を発生し続けることができる
点です これは非常に長距離の宇宙航行には
もってこいのシステムです
しかし 地球サイズの所ではどうなんでしょうか?
空母などなら 地球を周回するのも理解できますが
巡行ミサイルが何周もぐるぐる廻っても
あまり意味ないでしょう(恐怖を与える作戦かな?)
巡行ミサイルに放射線シールドができるのか?
更に核動力には 遮蔽の問題が付きまといます
これは50年代に米国が考えた核動力戦車TV-1です
(ハイ そこっ! クスクス笑わない!!)
これでもシールドは甘い方です 戦車でさえ
こんな風になってしまうのに1gでも軽量化したい
航空兵器に こんなシールドは無理でしょう
いくら敵に撃ちこむからといっても シールド
なかったら整備士たちにも影響が出ます
(ブレベストニクの整備画像ではさほど特殊な
放射線対策をしているように見えない)
一方 2メガトンの核弾頭を持つという大型UUV
ポセイドンのほうは ある程度サイズがある上に
海水が冷却に使え 更に無人なのでシールドも
有人潜水艦に比べれば 簡略化できると思います
ただ想定速度が速いので 実現するためには
これまでのものと異なった新しい推進システムを
導入するつもりなんでしょう
更にロシアは海軍艦艇に搭載する極超音速ミサイルを
開発したと発表していますが どうですかねぇ?
ともかくロシアには "バウンダー詐欺"という前科があります
過大な性能や戦力の発表を鵜呑みにせず
全てを疑ってかかる必要があります
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