5/15から 北京で鳴り物入りで華々しく
開かれた一帯一路会議でしたが ホスト国中国の
張りきりぶりと裏腹に厳しい船出となりました
まとめましたので ご覧ください
大和タケル
一帯一路貿易文書、英仏独など署名拒否
中国・北京で15日に閉幕した現代版シルクロード
経済圏構想「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、
英国、フランスやドイツ、ギリシャなどのEU加盟国
が貿易推進に関する文書への署名を拒否していたことが判明
仏メディアが報じた。公共調達の透明性や環境基準などを
めぐる欧州側の懸念が考慮されていなかったためという。
中国外交部も報道を事実上認めた。
sankei.comより一部抜粋
インドが中国「一帯一路」に肘鉄砲、
中印の亀裂を露呈
北京で今月開催された一帯一路国際会議に
中国はインドのモディ首相と閣僚6人を招待した
出席を促すためにパキスタンの紛争地域を経由する
中核プロジェクトの名称変更さえ提案してきたと
インドの与党幹部や外交筋は語る。
だがインド政府は、中国政府からの外交努力を拒絶した
中国をアジア、さらにその先へと結びつけるための
陸上・海上ルートが、パキスタン支配下の
カシミール地方を経由することに激怒したからだ
インドを巻き込もうとする中国の努力が失敗に
終わったことについて、詳細はこれまで
報道されていなかったものの、領土紛争や
中国によるパキスタン支援などを巡り、
両国間に横たわる溝の深さを示している。
主権への強いインドの姿勢
「一帯一路」プロジェクトに対する拒絶は、
モディ首相がこれまで中国に示した対立姿勢の
なかでも最も激しいものだ。
同時にインドの孤立化を招くリスクがあるとの声が
中国の識者や一部のインドの専門家から聞こえてくる
「中国は、たとえ自国の主権問題にわずかに関連している
だけのテーマでも、それが侵害されていると
見なせば、日常的に他国を脅してくるが
貿易や商業の利害のために主権を譲り渡す国などない」
マダブ氏/インド人民党閣僚
ロイターより一部抜粋
インドが孤立する心配は無用
この記事内にあるように 今後 中国との関係が
こじれてもインドが孤立することは無いでしょう
なぜなら かつてのように日本が必ずインドを支援します
また中国が進める真珠の首飾り作戦に対抗するような
新たな海洋交易戦略を 日印が中心となって作り
ASEANや台湾なども含めて進めていってもいいと思います

※関連記事
中国の一段格下げへ 債務見通し悪化で
米ムーディーズは中国の格付けを「A1」に引き下げ
これまでは「Aa3」だった。
債務増大と経済成長鈍化で中国の金融・財政力が
悪化するとの見通しを示した。
ムーディーズ発表
「改革の進展がいずれは経済と金融システムを変革する
可能性があるものの経済全体に広がる債務がさらに
増大することを阻止する公算は小さく、結果として
政府偶発債務が増えるだろう」
bloombergより一部抜粋
グローバリゼーションは効率や生産コストの安さ
ばかりが重視されてきました
しかし これからは日本と中国 インドとパキスタン間の
ように領土問題や軍事的関係を無視しては進まない状況と
なりつつあります
安くても一定の品質なら どこの国の物だっていいだろ
と思っている経済関係者は インド閣僚が言った
"貿易や商業の利害のために主権を譲り渡す国などない"
というを言葉をよく理解すべきでしょう